マルシンのガスブローバックハンドガン、
「南部十四年式」
を紹介します。
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南部十四年式(実物)
南部十四年式は、旧日本軍の装備でした。
「南部 麒次郎」という人が開発した「南部大型自動拳銃」を元に、各部分の見直しがされ、大正14年に、正式に採用されたそうです。
口径:8mm
発射方式:ストライカー方式
内部機構:マウザー(モーゼル)のショートリコイル(プロップアップ)を元にしている
総生産数:28万丁
だそうです。
見た目の特徴から、「和製ルガー」と呼ばれることもあるようです。
「スターム・ルガーMK1」は、この南部十四年式のデザインが参考にされたとか。
正式採用されてからも、銃に改良が加えられました。
改良箇所は、
○マガジンセフティ追加
○トリガーガードを丸型から大きなダルマ型に変更
○誤射を防ぐために、ファイアリングピンを改良
○マガジン脱落防止用の板バネを追加
○コッキング・ノブの2本の溝を省略
○木製グリップのすべり止めのスジを25本から17本に変更
等の変更がされています。
マルシン・南部十四年式データ
○発射方式:ガスブローバック(シングルアクション)
○全長:205mm
○重さ:715g
○装弾数:12発
○初速:80m/s前半〜後半
マルシン・南部十四年式の外観等レビュー
箱の開封をして、外観を見ていきます。
最近のマルシンは、比較的シンプルな箱が多い?ような気がします。
まあ、中身さえしっかりしてれば良いですけどね。↓

説明書は、8mmBBの物をそのまま使っています。
経費削減ですかね。↓

使用方法は同じようです。↓


中古なんですけど、かなり状態が良く、包装もしてくれていました。↓

本体です。
ツヤは少なく、安っぽくないですね。
HW(ヘビーウエイト)でしょうか、結構しっかりしています。
この南部十四年式のガスブローバックは、
「後期型」
を再現しているようです。
「後期型」
の特徴は、
・ボルトの形状
・トリガーガーが広くなっている
等、前期型と変更されています。
細い部分をみていきたいと思います。↓

「十四年式」の刻印です。
しっかり深く掘られています。↓

ボルトです。
実銃でも、エアガンでも、ここをつまんで後ろに引くことで、弾を装填することができます。
このボルトは、「前期型」と「後期型」で形状に違いがあり、下の写真は「後期型」になります。
「前期型」は、このボルトに、写真の向きで、縦に溝があります。

安全装置(セーフティ)です。
レバーを「火」に倒すと、発射します。
レバーを「安」に倒すと、ロックされます。↓

弾を込めて、ボルトを引いたあとトリガーを引けば、弾が出ます。
下の写真に一緒に写っている、
「トリガーガード」
も、「前期型」と「後期型」で違いがあります。
この「後期型」のトリガーガードは、前方に広くなるように造られています。
これは、手袋を付けたまま引き金を引くことができるようにするためです。
ちなみにですが、「前期型」は、もっと狭く、トリガーガードが円形の形状をしています。↓

マガジンキャッチボタンです。
グリップの一部分も写っていますが、ABS(プラスチック)でできています。
これを木製グリップと変えてもいいかも知れません。
(別売りパーツがあるかは分かりませんが)↓

マガジンです。
リアルに造られています。
でもまあ、よくある普通のガスブローバックのマガジンと使い方は同じです。↓

赤い棒で示した部分がレバーで、これを下に降ろして、弾を入れます。↓

ガス注入口です。↓

サイトで狙うと、こんな風に見えます。
サイト自体は小さく、狙いづらそうですが、リアサイトの形状が、独特で、ピラミッド型に空間ができています。↓

マルシン・南部十四年式・実射レビュー
室内での実射になります。
初速は、80台前半〜後半と、ハンドガンのわりにかなり高めの数値でした。
ブローバックは、後ろのボルトが動く、他のオートのガスブローバックとは違い、軽いのかと思いきや、しっかりとビシッビシッといった撃ちごたえのある反動でした。
弾道は、やや弾が散る印象ですが、室内のサバゲーフィールドなど、近い交戦距離では、全く問題無いと思います。
作動も、特に不具合なく、快調に動きました。
遠距離での性能にこだわらなければ、他のエアガンのデザインとは全く違った、この渋い一丁で戦うのも良いですね。
まとめ
南部十四年式は、実際に旧日本軍の装備として使われていたことあり、実物の歴史も深く、色々調べてみると面白いと思います。
本物は古く、これをトイガンで再現しているわけですが、古い見た目に非常に美しさを感じます。
歴史なんかを考えると、骨董品や美術品を扱っているかのような感覚になります。
デザインの曲線や細身のバレルなど、今の物には中々無いですよね。
マルシンさん、本当によく再現してくれました。
ガスガンとしては、全体的には、バーディングラインも無く、ずっしりとしたヘビーウエイトなので、見た目もよくできていますし、コレクションとして、飾っても良いと思いました。
もちろん、弾が出るので、サバゲーで相棒として使うのも良いと思います。