タナカ・ルガーP08・エルフルト刻印

 タナカワークスの

  「ルガーP08・エルフルト刻印」

を入手しました。

 今回入手した物は、2019年に発売されたエルフルト刻印タイプよりも古い物で、限定品として販売されていた物のようです。

 今回は、こちらを中古品として購入しました。

 しかし、ブローバックエンジン等は、現行の物と同じタイプです。

タナカ・ルガーP08の基本データ

○全長:219mm

○高さ:138mm

○幅:39mm

○重量:530g

○装弾数:12発

○初速:70m/s

エルフルトについて

 エルフルトとは、1911年から第一次世界大戦終結までP08を生産していたプロイセン政府所有の兵器工場です。

 ここで生産されたP08は粗々しいグレーカラーが特徴です。

 レシーバー右の最終検査を示すアドラー(鷲)は、プロイセン王国の国旗に登場し、ヴァイマール、ナチスを経て、現在のドイツにも引き継がれ描かれています。

 第一次大戦後、エルフルトは解体されてしまいます。

 レシーバーに刻印されている「1918」は、西部戦線における熾烈きわめた運命の年であり、同時に敗戦となったドイツにとっての終わりの始まりの年でもあります。

ルガーP08の外観等

 ルガーP08の外観等を観ていきます。

 一般的に銃の顔と言われる、左側です。

 パーツは全てABS(プラスチック)でできています。

 トリガー、セーフティ、スライドロックがシルバーに塗装されています。

 グリップもABSでできており、木製風に茶色く塗装されています。↓

 

 

 右側です。

 角度を変えて、斜め前から撮影してみました。↓

 反対側からも↓

 トグル部分です。

 ルガーの一番の特徴で、発射の度にこれがぴょこぴょこと動く様子から、「尺取り虫」等と呼ばれています。

 このルガーのトグルには、「エルフルト刻印」といって、王冠のマークが刻印されています。

 エアガンとしては、記事を書いている2021年10月現在では、HW(ヘビーウエイト)タイプのエルフルトモデルのルガーがタナカから販売られているので、エアガンショップの店頭に普通に並んでいます。

 ですから、さほど貴重でもありませんが、このルガーは、それ以前に限定的に発売された物のようで、当時は貴重な物だったと思われます。↓

 赤い棒で示した、シルバーのレバーが、セーフティです。

 上に上げると、安全装置が掛かり、発射できなくなります。↓

 下に降ろすと、安全装置が解除されて、発射することができます。

 赤い棒で示したところが、マガジンキャッチです。

 古いガスガンですが、現行の物と変わらず、マガジンにガスを入れるタイプなので、このマガジンキャッチボタンを押せば、グリップの下からマガジンが落ちてきます。↓

 赤い棒で示したところが、トリガーです。

 この三日月のような形が独特で、多分他にはないと思います。

 美しさも感じます。↓

 フロントサイトです。↓

 反対側からも見てみます。↓

 フロントサイトには、溝が刻まれており、光の反射で見づらくなりにくいように配慮されています。↓

 フロントサイト、リアサイト共に小さく、少し見づらいです。

 実際にサイトを見てみると、こんな感じです。↓

 マズルフェイス(銃口)です。

 インナーバレルが奥まった位置にあり、ライフリングがきざまれていて、リアルです。

 フロントサイトの中心線(バーディングライン)が気になります。

 線が無くなるように、きれいに処理されていれば、もっと良かったです。↓

 トグルが上がったところです。

 弾切れすると、トグルが上がった状態で止まります。↓

 反対側から見た状況です。↓

ルガーP08の実射性能について

 銃の形のおかげか、銃を手に持って前に向ければ、銃口が自然とまっすぐ向きます。

 5mとか、そのくらいの近い距離であれば、問題なくまっすぐ飛びます。

 ブローバックがマグナ方式で、ホップの構造も独特であるため、中距離〜遠距離だと、弾に不安定な回転が掛かるせいか、弾が散ります。

 精密射撃は少し難しいですね。

 観賞用としての要素のほうが大きいかもしれません。

東京マルイ・コルトガバメント・飛距離アップカスタム

 東京マルイのガスブローバックハンドガン、

  「コルトガバメント」

の飛距離をアップさせます。

 飛距離を上げるために、ホップパッキンを交換して、回転力を上げて飛距離を上げます。

 今回は、「メイプルリーフ」の、

  「ワンダーホップアップパッキン」

を組み込みます。

メイプルリーフ・ワンダーホップアップパッキンの硬度

 こちらが、メイプルリーフの

  「ワンダーホップアップパッキン」

です。  

 このパッキンは、

  「面ホップ」(長掛けホップ)

というタイプで、BB弾に対して長く摩擦を掛けます。

 これにより、発射される弾に強く回転が掛かります。

 通常の純正ホップアップパッキンは、出っ張りがあり、それに発射された弾がつまづいて、回転が掛かります。

 これだと、弾に対して摩擦が掛かるのがほんの一瞬だけなので、強く回転が掛かりにくいです。

 メイプルリーフのパッキンは、弾に摩擦を掛ける時間を長くして、強い回転を掛けます。

 このパッキンには硬度があります。

  ○50°(緑色)

  ○60°(黄色)

  ○70°(青色)

  ○75°(赤色)

  ○80°(黒色)

と種類があります。

 ゴムが硬ければ硬いほど、強い摩擦が起きて、強い回転が掛かります。

 使う弾によって、組み込むパッキンを変える必要があります。 

 まあ、多少パッキンと適正重量の弾が違っても、ホップの強さは調整出来るので、さほど問題はないと思います。

 今回は、強めに回転を掛けたいので、

   70°(青色)

を使用します。

分解方法と、パッキンの付け方

 バレルアッセンブルを取り出すのは、説明書を見ながらできると思うので、取り出したあとから始めます。

 ネジを2本外します。↓

 前後にあるので、両方外します。↓

 外しました。↓

 ネジを外したら、ホップチャンバーを2つに割ります。↓

 ホップレバー等も外します。↓

 この黒色のゴムが、純正のホップアップパッキンです。

 これをメイプルリーフのホップアップパッキンと交換します。↓

 メイプルリーフのホップアップパッキンを組み込んだあと、Cリングも忘れずに組み込みます。↓

 下の写真のように、純正ホップアップパッキンには、パッキンの位置を固定する出っ張りがありますが、メイプルリーフのホップアップパッキンには、それがありません。

 この出っ張りが無いため、ホップアップパッキンの位置を決めて固定するのに少し苦労するかもしれません。

 もしホップアップパッキンが斜めに付いてしまえば、回転も斜めに掛かるので、弾が変な方向に飛んでいきます。

 しっかりと銃を構えたときに、地面と水平に弾が飛ぶようにしなければなりません。↓

 メイプルリーフのホップアップパッキンを組み込んだあとは、逆の手順で組み立てます。

 ホップアップレバーも忘れずに組み込みます。↓

 先程外したホップアップチャンバーをはめ込みます。↓

 ネジも締めます。↓

ワンダーホップアップパッキンのレビュー

 某サバゲーフィールドのシューティレンジで、概ねの飛距離を測定しました。

 0.25gの弾を使用して、ホップの加減を調整した上で測定しました。

 50mあたりから少しだけ弾が浮き上がり、60mで落ちる状況でした。

 飛距離は60m、有効射程距離は、50mといったところでしょうか。

 ハンドガンで50m先の的を狙うのは腕が良くないと難しいですが、うまい方なら当てられるでしょう。

 1マガジン打ち切りましたが、発射した弾全て、安定して回転が掛かり、変な方向に飛んでいくような弾はありませんでした。

 サバゲーでも使用してみましたが、遠距離でも電動ガンに撃ち負けないくらいに飛距離は出ていました。

 ホップの位置を固定する特記が無いので、自分でしっかり位置取りをした上で、しっかり組み込むことができれば、非常に良いパッキンだと思いました。